アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

エールフランス、機上で乾杯!

 北アフリカや西アフリカのフランス語圏アフリカに行く時は、パリ経由で行く。パリまでエールフランス、パリから先もエールフランスだ。

 

 エールフランスはパリを拠点に全世界の主要都市に繋がるネットワークを構築している。とりわけ、仏語圏アフリカに対しては、他の航空会社が対抗できない圧倒的な力を有していると、小僧は考えている。

 

 前号で、1994年5月、内戦状態になったイエメンからジプチにフランス海軍の軍艦に乗って邦人が避難したと書いたが、海に限らず空でも同様のことは起きている。空の主役は、エールフランスだ。

 

 アフリカ仏語圏で、クーデタ、軍や民衆の反乱で騒乱状態になった国から脱出する時、多くの場合、空港にはエールフランスの機体が待機している、いや、いて欲しい。

 事故や急病でパリの医療施設へ患者を移送する場合も、空港にエールフランスの機体を見つけた時、関係者はとりあえず安堵する。

 

 仏語圏アフリカ諸国の首都とパリの間を毎日最低一便のエールフランスが飛んでいれば、一安心だ。小僧がセネガル(サッカーワールドカップで大活躍したので、国名を覚えた日本人も多いと信じたい)のダカールに滞在していた時は、23時59分発だったと思うが、エールフランスの夜行便が毎日パリに飛んでいて、ありがたかった。早朝のパリ着となる。

 

 当時、エールフランスの機内に入っただけで、もうそこがフランスのように感じられたのが不思議だった。いや、不思議ではなく当然だ。何故なら、世界の航空会社は一歩機内に入っただけで、スタッフのしぐさ、機内の香り、新聞、雑誌、食事などで、その国を体現しているからだ。

 

若いころの小僧は、タラップや機体に書かれた「AIR FRANCE」という文字を見ただけで、安堵した。写真は、マダガスカルの東方に位置するフランスの海外県、レユニオン島の空港であったと思うのだが・・・

 

 長距離便のエールフランスが飛び立てば、エコノミークラスでも、シャンペンのサービスがある。シュワーと泡立つ黄金色のシャンペンをかざし、「乾杯!」グビ・・シュワワ・・口の中で無数の泡が破裂する。エールフランスで飲むシャンペンは、なぜこんなに美味いんだろう!

 

 エールフランスが、パリとアフリカ大陸の間に築いたネットワークは、一朝一夕で出来たのではない。多数の飛行機野郎が命がけで空を飛んで、ようやく築けたのだ。次号で、そんな男のことを書ければと思っています。

 

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