現役時代、毎日のように顔を合わせていた同僚とも、退職すれば会うことはない。当たり前のことだ。職場という共通の足場が外されれば、会うこともないのが元職場の同僚たちだ。
会ってみたところで、何気ない会話でお互い気まずい気持ちになることもあるだろう。それでも、会いたいと感じ、会って話して気持ちよく過ごせる元同僚がいるとすれば、それはきっと、神さまがアレンジしてくれた奇跡の人間関係だろう。
小僧にも、そんな奇跡的なかつての職場の元同僚がいる。コロナ禍で二年ほど会えなかったが今週再会を果たした。
場所は町田小田急百貨店9階、レストラン街にある「銀座アスター」。二人とも小田急線沿線に住み、町田は中間地点で便利なところだ。百貨店のレストランというのが、いかにも昭和世代のオヤジのチョイス、いやー、落ち着いてお話ができる最高の場所でした。
まずは、ノンアルコールビールでカンパーイ！グビ、グビ、グビ・・う、美味い！平日の昼間、銀座アスターで飲むビールは何故こんなに美味いんだろう！
前菜の後は、エビ、タケノコ、青菜の炒め物と唐揚げで白米をモリモリ食べる。高齢者にとって怖いのは、コレステロール値より栄養不足からくる「フレイル」（低栄養状態）だ。友人と小僧は「フレイル」になってはいけませんよ、と言いながらムシャムシャ主菜をシェアしながら完食した。
友人はもともと空手家で、サラリーマン現役時代も稽古を続けていた。小僧にも空手のイロハを昼休みや終業後に教えてくれたこともあった。退職後の今も、心身の鍛錬を続けているので、筋トレの話題で盛り上がった。
二時間の会食を終えてレストラン街の通路に出て気づいたことがある。それはたくさんの女性がランチを楽しんでいるということだ。春、女子会、満開という美しい光景だった。空手家と小僧も、ぜひまた近い将来、再会しましょうと誓って別れた、桜満開の春のランチでした。
スポンサーリンク
