アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

仏語学習のメッカ、アテネフランセ

 アテネフランセは1913年(大正2年)設立のフランス語が学べる私塾である。小僧も1970年代、アテネに通ってフランス語の手ほどきを受けた。フルネームは長いので、アテネ、アテネと略して呼んでいたように思う。御茶ノ水駅から5分も歩けば、今もアテネフランセはそこにある。

 

 小僧はサラリーマン人生40年のうち、12年をフランス語圏で生きてきた。フランス語圏での仕事や暮らしを支えてくれたのは、アテネで学んだフランス語だった。そういう意味では、アテネフランセには心から感謝している。初級クラスから二年ほど通学したと思う。一回二コマ二時間の授業を週2、3回受講したと記憶している。

 

 最初の先生は、今も名前を覚えているが、安田悦子先生だった。後にNHKラジオのフランス語講座の先生になった方である。夕方の授業だったが、熱心に指導していただいた。クラスには、学生、社会人など、年齢も10代から50代まで様々な生徒がいた。

 

当時と変わらぬ校舎。昔は外壁の色はこんなに鮮やかでなく、コンクリートの打ちっぱなしだったような気がする。それがまた、オシャレでした。記憶違いか?同じ通りには、文化学院の校舎や「レモン」という画材屋の喫茶店があったと思う。写真はウイキペディアから引用。

 授業は、「直接教授法」で行われていた。フランス語をフランス語で教えるのだ。そんなことできるのかと恐る恐る入学したが、じつに効果的だった。中学校の英語もこうして教われば、もっと使える英語になったのになー、と感じた。安田先生も基本的に、フランス語を使って授業をしていた。

 

 昔も今も、アテネ通学の目的は人それぞれだ。海外赴任直前の会社員や役人、国連に就職を希望する若者、フランス映画や文学に関心がある人、フランスで修行を計画中の料理人などなど。

 

 次号では、アテネに通った有名人について書いてみたい。

 

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