アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

木を登るヤギ

 モロッコのアルガンオイルが美肌と健康にいいことは、今や世界中の多くの人に知られているが、ヤギはそのことを遠い昔から知っていたようだ。と言うのは、モロッコ南部を旅していると、アルガンの木に登るヤギを見かけることが多いからだ。

 

アルガンの木に登るヤギ(Pixabayより引用)

 

 アルガンの木に登るヤギは、実を食べているのである。アルガンの実を食べたヤギの肉は独特の風味があって美味いと言われている。モロッコ南部では、アルガンの実を食べたヤギの肉で作るタジン鍋があって、「名物だから食べなさい」と、小僧も地元の人から勧められた。

 

肉(鶏肉、羊など)やニンジン、ジャガイモ、インゲン、オリーブの実などが入ったタジンは、代表的なモロッコ料理で美味しいです!(Pixabayより引用)

 

 地産地消の料理でまずいものはない。モロッコ南部のタジン鍋も、実に美味でした。フランスでも、海の近くで潮風に吹かれて育った牧草を食べた牛の肉や乳が好まれるし、世界じゅう、こういった嗜好が存在するのだろう。

 

 植物と動物と人間たちは、昔から、お互いに尊重しあいながら生存してきた。アルガンの木とヤギと人間の関係は、そうした古代からの摂理を私たちに教えてくれているような気がする。

 

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