アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

秋、深まる

 小僧は、小田急線で新宿から三十分ほどの住宅地に住んでいる。家と家の間には、まだ小さな畑が散在する地区だ。畑の緑だけでなく、林やゴルフ場の木々も、「田園」の雰囲気を醸し出している。

 

 秋深まる今日この頃、小僧は近所を散歩するが実に気持ちいい。野菜畑や林の木々を見ても心が休まるが、果樹が植わった畑のそばを散歩するのも楽しい。

 

 

 今は柿の実が熟している。素人ながら、早く収穫した方がいいのではないかなどと余計な心配をする。

 

柿熟して、秋深まる。写真by小僧

 

 「柿熟して、秋深まる」などと呟いて、小僧は詩人気取りで散歩する。滑稽だが、秋の夕暮れは、小僧のような短気高齢者でさえ、詩人に変える力があるのかもしれない。

 

 小僧が愛するアルチュール・ランボーと言う詩人は、こんな風に書いている。

 

 「もう秋だ。しかしながら、何故、永遠の太陽を懐かしむのか?」

 

 猛暑をなんとか生き延びた短気高齢者の小僧は、夏が終わったことを悔やみはしない。それより、この美しい日本の秋を楽しむだけだ。

 

 秋は、一年で一番いい季節、と小僧は考えます。