アフリカ小僧、隠居日録

定年後の日常を、隠居所で気ままに書いてるブログです

インプラント手術、顛末記

 先日、インプラントの手術を受けた。当日の朝、臆病者なのでこわごわ歯科医院に向かった。

 

 手術前の歯のクリーニングをして、まずは麻酔の先生が腕に点滴の針を刺した。仰向けに椅子が倒れて、今度はインプラントの担当の先生が名前を名乗って「よろしく、お願いします」とご挨拶。こちらも、「どうぞ、よろしくお願いします」と返したところまで覚えている。

 

 

 「小僧さん、小僧さん」と呼ばれて、はっと我に返る。麻酔でぐっすり眠っていたようだ。そして、驚くべき言葉を聞いた。

 

 「今日はインプラントは出来ませんでした」

 いつもの短気高齢者の小僧なら、「な、なにぃー?」と切れるところだが、何分鎮静剤の効果から目覚めたばかりだったので、「ああ、そうですかぁ・・」と答えていた。

 

 当日及びその後の説明によると、抜いた歯を支えていた骨が腐ってボロボロだった。本来、歯を抜いた時点で腐った骨をきれいに除去して、人口骨を造成するとのこと。実は、歯を抜いたのは別の歯科医院で、そこの対応があまりにいい加減だったので、医者を変えたのだった。変えて、正解だった。

 

 人工骨が落ち着くのに数か月かかるので、その時点で再度、インプラントにチャレンジすることになった。

 

 それにしても、鎮静剤の効果はすごいものだ。死んでいくというのは、あんな感じかと思う。つまり、眠りに落ちて、そのまま目覚めないのだろう。